デジタル子宮鏡

高精細な映像で、外来で子宮の内部を観察します。切開なし、準備は最小限、当日中に回復できます。

キーワード:外来子宮鏡 · デジタル子宮鏡 · 子宮形態異常 · 子宮内膜ポリープ · 粘膜下筋腫 · 粘膜下子宮筋腫

手術技術の進歩により、内視鏡器具はより細く、カメラはより鮮明で高倍率になり、画像の解釈もより確実になりました。子宮腔内の所見をAIで補助的に評価することも可能です。こうした進歩が重なり、病院の手術室ではなくクリニックで子宮腔の内視鏡検査を行えるようになりました。この方法は外来子宮鏡(オフィス子宮鏡)と呼ばれ、診断(診断的子宮鏡)と治療(子宮鏡下手術)の両方に用いられます。

3–4 mm
スコープの直径
≤ 10 cm
体内に挿入される深さ
約30分
一般的な処置時間
1–2時間
クリニックでの回復時間

外来子宮鏡はどのような場合に適応となりますか?

主な適応は次のとおりです。

なぜ「デジタル」なのか?当院のスコープは高精細なデジタルカメラで子宮腔を細部まで捉えるため、わずかな所見も正確に特定できます。2D超音波検査だけでは見逃されやすいT字型子宮などの先天異常もその一つです。

処置の前に

LIFE by Dr. Patではバジノスコピー(ノータッチ)法を用いています。腟鏡も子宮腟部鉗子も使わず、子宮頸管の拡張も行いません。細径のデジタルスコープと組み合わせることで、器具による不快感はほぼなくなるため、準備は最小限で済みます。ほとんどの患者さんは、時期を合わせることと普段どおりの清潔を保つことだけで十分で、超音波検査や通常の内診の準備とほとんど変わりません。

利点と限界

子宮鏡は直径わずか3–4 mmの細い光学管で、もともとある子宮頸管から挿入するため、体の外に切開はありません。体内に入る部分の長さは10 cm以内です。処置中は滅菌生理食塩水をスコープから流し、子宮腔をやさしく広げて、良好な視野と操作スペースを確保します。

利点

  • 手術による切開や傷あとがない
  • 腟鏡や鉗子を使わない — 痛みが大幅に少ない
  • 細径のスコープのため、子宮頸管の前処置が不要
  • クリニックで実施でき、入院は不要
  • 手術室で行う子宮鏡より総費用が低い
  • 当日から普段の生活に戻れる

限界

  • クリニックでは十分に治療できない病変もあります。たとえば、約2 cmを超える筋層内筋腫や漿膜下筋腫は、病院での治療が必要になることがあります
  • 非常に広範な癒着や出血がある場合は、手術室での従来の子宮鏡手術に切り替える必要が生じることがあります

処置の流れ

デジタル子宮鏡は2段階で行います。

1. 診断的子宮鏡

子宮の処置中の痛みは、通常、器具が子宮の壁に触れることで生じます。診断的子宮鏡では、生理食塩水で子宮腔をやさしく広げ、スコープが壁に触れずに進むため、痛みが出ることはごくまれです。

そのため、LIFE by Dr. Patでは診断的子宮鏡を鎮静なしで行います。ベッドの横のモニターで検査の様子をご覧いただけます。Patsama医師が各段階をリアルタイムで説明するので、何を、なぜ評価しているのかを理解できます。

2. 子宮鏡下手術

子宮腔を観察して病変を確認した後、治療に入る前に鎮痛と浅い眠り(鎮静)をご提案します。処置はビデオで記録され、そのコピーを診療記録の一部としてお渡しします。

ほとんどの治療は30分以内で終わります。その後、回復室で1–2時間休んでからご帰宅いただけます。少量の出血は正常です。当日から歩いたり移動したりできます。

子宮鏡の後

術後のケアは、子宮内膜が回復する時間を確保し、胚を迎えられるよう子宮腔を整えることが中心です。一般的な指示は次のとおりです。

こうした過ごし方が十分な回復を助け、子宮が胚の着床と健やかな妊娠に備えられるようになります。

患者さん向け説明動画

Patsama医師が、バジノスコピー(ノータッチ)法と、来院中・来院後に予想されることを説明します。

YouTubeで見る ↗

参考文献

Dr. Patsama Vichinsartvichai

著者について

Dr. Patsama Vichinsartvichai, MD, MClinEmbryol, EFOG-EBCOG, EFRM-ESHRE/EBCOG, FACOGは、生殖内分泌・不妊症の認定専門医です。Navamindradhiraj大学Vajira病院IVFユニットの元責任者で、バンコクのLIFE by Dr. Patの創設者です。形態異常(T字型)子宮と子宮因子による不妊症を中心に研究を発表しています。

Patsama医師のプロフィール →
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